妊娠糖尿病から妻を守れ、夫たち
妊娠中、胎盤からインスリンの働きを妨げるホルモンが分泌され、血糖値の上昇が抑えられなくなる傾向になると。特に後期に血糖値コントロールがうまくいかなくなってくるようです。
それもこれも、赤ちゃんに与えるエネルギーである糖質を無駄にしないためなわけです。この作用が逆に赤ちゃんやお母さんへの悪影響になってしまうジレンマが起こります。絶妙なバランスで成り立っている妊娠中を高血糖が襲うという鬼畜の所業。
リスクの高い出産の方はなおさら気をつける必要があります。
目次
妊娠糖尿病になると
- 高血圧症を併発
- 羊水量異常
- 胎児に対しては流産、巨大児、心臓肥大
さらに妊娠糖尿病は出産後に治癒しても、中高年になってからの糖尿病を発症する可能性があるというのがタチの悪いところ。
糖尿病リスクは経産婦全体に広がる
ということで悲惨なことに経産婦であるだけで糖尿病リスクを持っているということになります。ということはほとんどすべての女性じゃないですか。
糖尿病患者は1千万人にも登るというが、その一部はこういった避けられない糖尿病ということです。
夫ができる配慮
出産という大仕事をやってくださった奥様方に、それに起因して健康を脅かされたんじゃ気の毒過ぎるので、世の夫達としても奥様の糖尿病への配慮を以下のようにお願いしたい。
定期的な検診の勧め
高年齢出産の人や肥満気味の人は特に注意。ママさんたちは家族のことを優先し自分のことを後回しにしがちです。定期的に検診を受けるよう勧めましょう。
運動量低下を警鐘
妻を散歩に連れ出す!これだけで運動ぐせは付いてくると思います。また、出かけにくくなる子供の幼少期は意識して子供を預かり、奥さんには好きに出かけてもらって運動する機会とストレス発散の機会を作りましょう。
ロコモ対策としても、気にしてあげた方が後々になって夫が楽です。
糖質摂取量の監視
甘いものぐせや炭水化物ぐせは自分で思っている以上にひどくなっているもの。自分では気づかないわけだから言ってあげましょう。ちょっとチクっとした言い方になっちゃうかも知れませんが愛ゆえ。
最後に
なかなか失礼な気がして言いづらいことばかりですが、妻の健康を気遣うのも夫の役目。子を産んでくれた妻に最大限の敬意を払いながら、生活習慣が悪化しないよう見守りましょう。