katakuruの日記

しゃべり下手のおじさんが、太らない習慣を手に入れた方法を干からびるまで絞り出します。たまに育児を筆頭にした雑感も愛を持って書きます。

若者が使う意味を持たない言葉を危惧する

言葉が時代とともに変化するのは当然で、止めることはできない。 だから老人と若者が使う言葉に違いが出ても仕方がないと思う。

ら抜き言葉や「よろしかったですか?」などは確かに気になってしまうが、意味は伝わる。ちょっとした言い回しの違いが時の流れの中で起こり、馴染んでしまったため表現方法が変わっている。 それなら別段嘆くことではない。

しかし今、言葉に込められるはずの意味を考えずに使う若者が多い。

1.普通に

「普通に美味しいです。」などの「普通に」に本人が伝えたい意味とは違う意味が含まれてしまっている。本人が普通にという言葉に含めたい意味はない。美味しいですの意味を伝えるためにわざわざ語弊がある言葉を添えているのだ。

2.そしたら

上司になぜ報告しなかったことを責められた際に言い返す言葉として「今後は気をつけますそしたら」と発する若者が多いように思う。「そしたら」という、付ける必要のない言葉を付けるのだ。 上司に叱られなくても行動していなければならなかったことであるはずだ。それを叱られたことをきっかけに初めて条件が揃い、「今後は報告することになった」という意味が「そしたら」を付けたことによって込められてしまっているのだ。

若者が発する言葉にどんな特徴があるか

2つの事例を挙げたが、共通して若者は言葉に意味を込めて発していない。若者自身が意味を込めない言葉を用いるせいで、受け取る側にとって語弊がありニュアンスが捻れて伝わることにある。いや、捻れて伝わるのがニュアンスだったらまだ救われる。 真意が捻れてしまってはコミュニケーションは意義を失う

若者はなぜ余計な言葉を付けて話すのかということを考えてみる。 彼らは言葉を語感で使っている節がある。過去に聞いた経験の中で耳馴染みが良かったり小気味よく口をつくものを選ぶ。 歌詞をなぞるかのような、誰かのドラマのセリフを復唱するような、そんな感覚だろうか。もしくは語感を飾る言葉を付けている、という感じかもしれない。

友だち同士で上記2例のような言葉で語弊があろうと、害はほとんどない。しかし仕事ではそうはいかない。連絡に語弊があってはいけない。 しかし若者が上司に親しみを込めて話したり談笑したりする場合に、若者言葉が入ってしまうことがあるだろう。このとき若者は自分らしさを語感や口調で表現しているように思える。ウィットによる会話のスパイスを入れるのではなく、語感を入れるという手法しか使わない(使えない)のだ。

そしてテレビや動画サイトなどメディアで発している言い回しだけで自分に響いた部分を会話に用いる、という言葉の吸収の仕方が多いため臨機応変な言葉のチョイスがなされず、決まりきった言葉が口をついて出てしまうということも想像出来る。

最後に

言葉の意味が変わることは時が流れれば避けられないことである。これは昔から起こり続けていることである。ほとんどの言葉はメディアから覚える。メディアが間違って使用していれば、人々はその間違った使用法で覚え、使ってしまい、いつしかその言葉の使用法や意味は変わる。

しかし、言葉が意味をなくすことは避けたい。メディアが言葉に意味を持たせず使っているとは考えにくいから、それを吸収する側の人間が語感を飾るために言葉を用いることで意味をなくしてしまうのだろう。 言葉は使って後世に伝えられているが意味を持たない言葉を使わずに後世に伝えたい。

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