糖尿病は体を温めて治す
糖尿病は血液に糖が溶けている状態であるから、血液や血管の内壁がベタベタになるのは簡単に想像できます。これが血管を傷つけ、血栓を作ったり動脈硬化を生んでしまいます。
薬に頼るようになる前に
過去の記事にしたような運動や食事で対処出来るうちに自分の血糖コントロール機能を取り戻しましょう。
薬に頼るようになると、薬が効きすぎて低血糖になるという本末転倒が起こります。
特に高齢者になって糖尿病になると医師でも血糖値の上がり下がりが読みにくく、血糖値を下げたのはいいけど下がり過ぎてしまい、けいれんや昏睡状態になるなどということも少なくありません。
低血糖になるとふらついて転倒したり、それによって骨折したりというリスクがあります。そうなると砂糖を舐めたりして血糖を上げなければいけません(どないやねん)。
早いうちに血糖コントロールが乱れないようにしておくことが大事です。
糖尿病の人が気をつけるべき食事の要点は4つ
- 3食規則正しく、間食はダメ
- サラサラにする食事
- 血糖値を下げる食事
- 体を温める食事
3食規則正しく、間食はダメ
糖尿病に限る話ではないことですが、3食規則正しく食べるべきなことは糖尿病には特に言えることです。
以前、3食を断食の考え方から捉えた話をしましたが(こちら)、食事の間の空隙時間は血糖値コントロールの正常化に非常に重要なのです。これは避けられません。3食の間の時間の長さから、朝食・昼食・夕食の質を変えることも重要ですが、それよりも空腹時から血糖値をどのように上げるかがインスリン分泌の異常やインスリン無効化の防止に必要です。
具体的には、朝はプチ断食後の食事なので消化器官に負担がないようにかつ、細胞の欲する糖質を重視したもの、昼は朝食から時間があまり空かないので、ここで栄養素をたくさん摂る機会にするため糖質も含めしっかり摂り、夕は昼から時間は少しだけ空くので昼よりも軽く糖質も軽めでほかの栄養素の補いをする食事にします。
といったように糖質コントロールのリズムを食事でつかむように持っていけば、糖尿病改善の要点を抑えることが出来ます。
サラサラ、血糖降下、体を温める食事
ここでは血液サラサラにする食事を列挙し血糖降下の食事を挙げ……と項目別に挙げたかったのですが、どの食材もサラサラにする効果と血糖降下と体を温める効果を兼ねて持っていることが多く分けられないため、食品ベースで紹介したいと思います。
海藻、玄米、コンニャク、ごぼうなどの根菜といった食物繊維が豊富で低カロリーなものを摂ると良いです。これらは糖の吸収をやわらげる効果があり、血糖値をあげにくくします。しかも腸を綺麗にしてくれます。さらに蕎麦やアサリ、エビ、青魚、トマト、きゅうり、卵などはバナジウムを多く含み、血糖値降下作用があります。
ニラ、ネギ、ニンニク、などアリウム属のものもグルコキニンが含まれ血糖を下げます。
体を温める食事としては、血管拡張作用のあるアーモンドやジャスミン茶を摂るといいでしょう。
糖尿病には結局血行をよくするものが有効
糖尿病対策の食事の多くは、大きくまとめると血行を良くするものが基本である。もっというと種々の病気改善の為に活躍してくれる食品は体を温めるものばかりです。
ほかの病気対策のためにも血行を良くすることを重点において習慣をつけていくのが万病に勝てる秘訣なのです。